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2024-2025シーズンの日程は、
2024年7月ごろまでに発表します。

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2016〜2017年シーズン 関西シクロクロスシリーズ終了のお礼

                             2017.2.16 
関西シクロクロスオルガナイザー 矢野 淳

今期は11戦を開催した関西シクロクロス、22年目のシーズンはあっと言う間に過ぎ去った気がしましたが、とにかく無事に終了することができました。
後半戦は雨や寒さで厳しいコンディションの日が何度かありましたが、レースを盛り上げ、楽しく走っていただきました参加者の皆様、運営を支えて頂きました審判、主管チームのスタッフの皆様、お疲れ様でした。
皆様のがんばりにこころから感謝申し上げます。ありがとうございました。
今期も昨シーズンを上回る延べ8,450人のエントリーがありました。(DNSを除く実参加者数は6,076人)
22年間、毎年右肩上がりは自分でも驚くばかりです。
これだけの参加人数にも関わらず、正確なリザルトを出し続けていただいた審判の皆様、コースと参加者の安全を確保していただいた主管チームをはじめとするコースマーシャルの皆様、大会を支えてくださいました協賛各社様、泥や砂を大いに堪能できた分、路面や施設が荒れたにもかかわらず、引き続き会場をお貸し頂きました施設管理者の皆様など、多くの方々へ感謝申し上げます。
また、今期は全国のオルガナイザーで構成するAJOCCが一般社団法人となり、AJOCCで運用してきたカテゴリー制、昇格、降格のルールがJCFシクロクロス小委員会を通じてJCFのルールとなるなど、国内のシクロクロスの基盤固めが大きく進んだシーズンとして記憶に残りました。
シリーズはどんどん大きくなるにつれ、システマチックに分業化が進みますが、来期が更に良いものとなりますよう、これからも選手と審判、主催者が乖離せず、共に作り上げていくアットホームな大会として続けられるよう、みなさんと課題を一歩ずつ乗り越えていきたいと思います。

1 カテゴリー制について
AJOCCのカテゴリー運用は関西シクロクロスで運用してきたカテゴリー分けがモデルになりました。カテゴリーも少しずつ細分化される傾向にあり、マスターズの年代別を今後どこで入れていくかも検討の一つです。
今期は女性の参加者がCL3からCL2、CL1へと経験を積むにつれてカテゴリーアップをされる例が増えました。またジュニアが参加人数、レベルともぶ厚くなったと感じるようになりました。
カテゴリーのピラミッドが少し歪になりC1人数が増え、C2が少なくなってしまったことを是正するためC1への昇格を1名に絞りましたが、昇格人数を絞ることはモチベーションの低下に繋がりかねません。全日本は今期からランキングによる参加人数制限が採用されました、マキノや烏丸半島のJCXも100人に迫る勢いであり、こちらも参加者数の制限を行わざるを得ない状況にあります。その際にも関西の一括エントリーは優先するなどの措置を検討する必要があると考えます。
桂川はエントリーが912人、1日1000人がレースだけでなく駐車場やトイレなどの施設面でも上限かと思いますが、アメリカなどで1000人越のレースが開催されています、どんな運営なのか、参加者はどう楽しんでいるのか、確かめてみたいです。
更に、今期中盤からC3、CM2でチップを採用しました。毎回のチップ回収は運営面で負担であり、シーズンを通じて登録者にチップを預け、そのチップを持って参加してもらうシステムも検討してみたいと思います。

2 カレンダーと会場について
今期は会場の確保がうまくいかず第1戦と第3戦が同じになってしまいました。AJOCC内の日程調整やUCIレースまでにレース機会を増やしたいことなどにより、カレンダーが以前より前倒しの10月中旬には始まります。関西ではまだまだ行楽シーズン中ということもあり会場確保は困難ですが、10月から使えるシクロクロスに相応しいコース探しに引き続き努めます。
またシクロクロスの値打ちはコースで決まります。コースディレクターや主管チームのメンバーと相談しながら砂や泥、起伏の有無など、それぞれが特徴有るコースとすることを重視して、今後もコース作りを行きます。
 
3 参加者や観戦者への対応について
ブース出展の希望も増えてきました。関西クロスの会場の多くは公共の運動公園を会場としていることから何かと制約も多いのですが、管理者との事前の十分な打ち合わせの元、出展可能な会場を増やして行きたいと思います。関西クロスはイベントではなく走りを楽しむ競技会であることが第一であることを忘れずに、会場の雰囲気づくりのレベルアップも図っていきたいと思います。
海外からの問い合わせも増えつつ有り、毎年課題としながら、なかなか実行できない英語版でのパンフレットの作成を次期こそは進めたい、またアジア地域からのシクロクロスへの参加が、アジアでのシクロクロスの普及つながり、いつかはアジア選手権などにつなげたいと夢は広がります。

4 JCF登録、JCXシリーズなど他地域との連携
くろんど池は三船さんに運営のバトンを渡して2年目となりました。関西各地で関西クロス以外のシリーズが立ち上がって行くことも、シクロクロスの普及発展には大切なことだと考えています。同日に2つのシリーズが並行して開催される日が来ることでしょう。お隣の東海クロスもますます盛況であり、共に盛り上げる仕掛けや連携を図って行きたいと思います。
また、国内全体ではJCXシリーズが徐々に定着を見せはじめ、来期は関東でUCIレースが3レース開催されJCXレース開催枠を調整するまでに発展しています。来期はJCXは12レース、そのうちUCIレースが7レース開催されます。このJCX12レースがJCFランキング対象レースとなる予定です。
また、JCF登録制度が変わり各自のパソコン上で登録申請が可能となります。登録期間は1月から12月までになり、シーズン中に各自が登録更新することになります。
登録の範囲はC1、C2、CL1、CJに加えCM1についてもAJOCCにおいて登録の方向で進めます。
また、将来全日本選手権のピットにはチームアテンダントのライセンスが必要となります、京都車連では3月18日にアテンダントの講習会を開催します。単に必須だからという理由だけでなく、より良いサポートが出来るよう受講をお勧めします。

5 そして世界を目指す
ルクセンブルグの世界選手権はアイスバーンとパンクの続く厳しい環境のレースでした。その中でも高い志と忍耐力をもって世界に挑むシクロクロス選手を、これからも盛り立て行きたいと思います。
また、今期はビザ滞在期間の関係で海外での活動中断を余儀なくされ、現地(海外)のメディアで大きく取り上げられる残念な事態が起こりました。シクロクロスシーズンをフルに欧州で戦うには障害となるルール(90日間の滞在期間)ではありますが、今日選手も社会的な存在としてルールに沿った行動が求められます。そんな中でも世界で戦うため真摯な努力を続ける選手に、今後も温かい応援を皆さんと続けたいと思います。
毎回書いていますが、関西クロスができることは、世界へ伸びる芽がどんどんと育つ場を提供であると考えています。私たちは選手が育つ畑(シクロクロスレース)を一つでも多く耕していきたいと思います。そしてその畑づくりは日本国内の環境に即しながらも、絶えず世界のレベルを意識して努力をしていきます。

では、また来シーズンレース会場でお会いしましょう! 

©一般社団法人 京都車連